新型コロナは血液型で決まるって本当なの?
こんにちは弘邦医院院長の林雅之です。本日のテーマは「血液型と新型コロナ」についてです。皆さんの中にはそんなの関係あるのか?と いぶかる人もおられると思います。しかし、近年、ABO式血液型は病気のなりやすさ、重症化しやすさと関係していることがわかっています。例えば、アフリカでは蚊が媒介する貧血病があります。これはO型の人はなりにくいことがわかっています。新型コロナと同じコロナウイルスの感染で生じるSARS(急性重症性呼吸器疾患)も同様に、O型の人はなりにくいことが知られています。 そもそもそもそも血液型はオーストラリアの生物学者の発見が出発点だといわれています。この研究者が人の血液に他人の血液を混ぜると凝集する場合と凝集しない場合があることに気づき血液には合わない型と合う型があることを発見したのです。 つまり、血液型とは血液の固まりやすさ、固まりにくさを示すものであり、新型コロナウイルスの重症度は実は、肺や心臓、脳や腎臓での血液の固まりやすさ、にくさによって左右されるというわけです。 実際、新型コロナウイルス感染症を発症し、呼吸機能が低下して酸素吸
秋はなぜ悲しくなるのか?
=うつ症状を解消する方法= こんにちは、弘邦医院院長の林雅之です。本日のテーマは「秋のもの悲しさとその解決法」です。高く澄んだ空を見ても、枯れゆく落ち葉をを見ても、なんだかむなしくもの悲しい気分になる。平均年齢からついつい自分の残りの人生を数え、自分の生きざまにため息をつく。そんな中高年の皆さんもおられることでしょう。 そもそもなぜ秋になるともの悲しい気持ちになるのでしょうか? それは気温が下がり、日が照る時間が少なくなるなど、自分の命に危機が迫っていると感じることが原因だといわれています。確かに生命が息吹く春、強い日差しが命を燃やす夏に比べて、虫の音が消える秋から冬にかけては命のはかなさを感じます。もっとも実際には、9~11月に亡くなる人の数は他の季節に比べて多いわけではありません。 では、そんなとき、前向きな気持ちに切り替えるにはどうしたらよいのでしょうか?一つの方法として右と上を向くというやり方があります。心理学では下から上に、左から右に視線を変えると、気持ちが前向きになるという説があります。心の働きと体の動きは連動していることが言われてい
がん検診
こんにちは弘邦医院院長の林雅之です。本日のテーマは「がん検診」です。新型コロナの影響でがん検診を控えているという人も大勢おられると思います。がん年齢である40歳以上の人は、免疫力が低下するため、病院に行ってがん検診を受けている間に、新型コロナに感染したら大変だ、と思われるのは当然です。 しかし、もしあなたにがんがあってそれを半年以上放置したらどうなるのでしょうか?通常、がん細胞が目に見える大きさになるまでに20年近くかかるといわれています。しかし、がんの塊が1センチから2センチになるには、1年程度といわれています。つまり、加速度的に大きくなるがんを数か月放置すれば、状況は想像以上に悪くなるということです。もちろん、治療もむつかしくなります。その意味ではがんのリスクがある人は、できるだけ早くがん検診を受ける方が良いと私は考えています。 毎年定期的にかかる医療機関が予約で一杯というのなら、別の医療機関を選択するのもよいでしょう。いまは、病院には行きたくない、というのなら予約だけでもしておいてはどうでしょうか? 1~3月は耳鼻科や内科は風邪やインフルエ
もう、避妊は男性に任せておけない!?
「アフターピルの薬局販売」について こんにちは、弘邦医院院長の林雅之です。本日のテーマは「アフターピルの薬局販売」についてです。みなさんの中にはアフターピルと言われてもピンと来ない人も大勢いらっしゃると思います。簡単に言うと、通常のピルは性交渉の前に飲むのに対してアフターピルは性交渉のあとに飲んでも避妊ができるというものです。日本語に訳すと緊急避妊薬といい、望まない妊娠の可能性がある場合にアフターピルを飲むことで避妊ができるというものです。日本では現在、日本の医師の処方箋なしに手に入れることはできない仕組みになっています。 ところが、政府は医師の処方箋なしに「薬剤師による対面販売」ができるようにしようという方針を打ち出しました。 10月8日、内閣府の第7回第5次基本計画策定専門調査会でまとまった「第5次男女共同参画基本計画の策定に当たっての基本的な考え方(案)」が盛り込まれたのです。 この案では、緊急避妊薬について、「避妊をしなかった、または避妊手段が適切かつ十分でなかった結果、予期せぬ妊娠の可能性が生じた女性の求めに応じて、緊急避妊薬に関する専
ちんたら運動が健康にいい
こんにちは、弘邦医院院長の林雅之です。本日のテーマは「運動」です。台風の影響で雨が続いていますが、本来ならこの時期は、カラッと晴れ上がり、運動をするには絶好な季節です。皆さんの周りにも、テニスやランニングを楽しむ人が多いことと思います。なかには、筋肉をつけて強い自分をアピールしたくてハードな運動に励む方もおられると思います。体は使えば使うほど、強靭になる、と信じているからでしょう。 しかし、私は一般の方が激しい運動をすることがよいとは思いません。なぜなら、体にはその人なりの耐性があり、ある程度決められた年数があると考えているからです。体をすり減らすような激しい運動がよいとは思えないからです。 若いころ、激しい運動をしていた私の友人は40代を過ぎたあたりから体を壊し、あちこちが痛いといって病院通いをしていました。激しい運動に耐えられるように無理して食事をしていたこともあり、内臓の病気にもかかっていました。 皆さんの中には、人間には時計遺伝子があることをご存じの方もおられると思います。一定の年数が来ると、急激に老化がはじまるように、体中に組み込まれて
新型コロナはパンデミックでなくインフォデミック?
こんにちは、弘邦医院院長の林雅之です。本日のテーマは「新型コロナはインフォデミックではないか?」です。 いきなり、難しい話だなあ、と思われるかもしれません。インフォデミックとは、SNSなどでソーシャルメディア上で真偽不明な情報や虚偽な情報が流布して、これを多くの人が真に受けた結果、パニック状態になり、社会的動揺を引き起こされることを言います。一言でいえば情報災禍ということになるのでしょうか。 現在、世界中で蔓延している新型コロナによる災禍はパンデミック(感染爆発)によるものと言われますが、新型コロナウイルスにそれだけの毒性があったか、というとかなり疑問です。というのも、過去に人類が経験してきた感染症に比べてそれほど致死率が高くないからです。例えば、ペストが流行した時代の世界巡行は4・6億人程度といわれていましたが、ペストで1億人が亡くなったといわれています。1918年から数年にわたり世界を恐怖に陥れた、スペイン風邪は当時の世界人口の20億人のうち、5000万人から1億人が亡くなったとされています。 では、新型コロナはどうなのでしょうか? 現在の世
栗がおいしい季節です
こんにちは、弘邦医院院長の林雅之です。本自のテーマは「栗」です。好き嫌いがありますが、栗は栄養バランスの良い食べ物として知られています。栗ご飯、渋皮ごと煮る甘露煮、栗きんとんなどさまざまな食べ方があります。
栗の渋皮はポるフェノールが多く含まれていて、糖質吸収や血糖値上昇などを抑制する効果があるといわれていますので、本来は渋皮ごと食べるのが好ましいと言われています。
栗にはまた、カリウムが豊富で高血圧を抑えるほか、造血作用のある葉酸も豊富であることから貧血になりがちな妊婦さんなどに良いとされています。ビタミンCも多く含まれますが、他の食べ物と違ってでんぷん質に包まれているため、熱に強いことが知られています。
私たちが口にするのは栗の黄色部分ですが、実はこれ種です。ここにはカロテノイドが豊富で、カロテノイドとはルテインのことで、ルテインは眼の網膜の中心にあるカロテノイドのひとつで、紫外線ストレスによる酸化ストレスから目を守る働きがあるとも言われています。
旬の食材にはその季節ならではのたくさんの恵みが含まれています。この時期、栗をご賞味あれ
うつ病はウイルスが原因だった?
こんにちは、弘邦医院院長の林雅之です。本日のテーマは「うつ病とヘルペスウイルス」についてです。うつ病は一時、「心の風邪」などと言われて、誰でもかかるが、休めば良くなる、こころの病と考えられてきました。ところが、その後の研究ではうつ病はそんな単純なものではないことがわかってきました。 うつ病は、遺伝や幼少期の生活環境、疲労などと関連性が言われてきましたが、いまはヒトヘルペスウイルスとも関係することが東京慈恵会医科大学の近藤一博先生らの研究で明らかになっています。 ヘルペスは比較的よくみられるウイルスで、人に感染するものは8種類あるといわれています。単純ヘルペス1型、2型、水痘帯状疱疹、エプスタインバー、サイトメガロウイルス、ヒトヘルペスウイルス6型・7型・8型です。 このうちうつ病と関係するとされているのは6型です。6型は7型と共に突発性発疹と呼ばれる賞に感染症を引き起こします。 ヘルペスウイルスはすべて、宿主細胞の中で不活化(休眠または潜伏)状態で留まるため、感染は生涯続くと考えられていますので、6型も一度感染すると体内に潜んで、疲れやストレスが
「伊達メガネ」もメガネ屋さんで
こんにちは、弘邦医院院長の林雅之です。本日のテーマは「伊達メガネをどこで買うか」です。 さて、前回、「新型コロナの眼から感染に注意」というお話をいたしました。そこで中国ではメガネを8時間以上かけ続けている人の新型コロナ感染での入院比率はそうでない人に比べて5分の1だったという報告を紹介しました。 もちろん、これはある病院のそれも小集団の話なので鵜呑みにすべきではありません。ただ、眼からの感染を示唆すると言う意味では興味深い話です。 医療機関でも新型コロナの患者さんを診るときはゴーグルをしています。インフルエンザも眼から感染するといわれていますから、私は、今年の冬は目を守ることは大切だと思います。 もともと目が良い人は伊達メガネをかけるという発想になるわけですが、伊達メガネは雑貨屋さんで売っているものもありますが、どこで買うのが良いのでしょうか? 私は個人的意見として、メガネ屋さんで買った方がいいと思います。実際に目が悪いわけではないのに、なぜ、?と思われる人もいると思います。 メガネ屋さんでは、両目とも度付きレンズが必要な人だけでなく、片目だけ度