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クーラーと食物繊維の多い食事で夏の便秘を予防

こんにちは、弘邦医院院長の林雅之です。本日のテーマは「便秘」です。ご存知の方も多いと思いますが、夏は便秘になりやすい季節です。理由は、暑い屋外とクーラーなどに寒すぎる室内とを行き来することで、自律神経のバランスが狂ってしまううえ、暑さから寝不足になったり、食欲がなくなったりするからです。薄着になり、クーラーの冷たい風が体を冷やしたり、冷たい飲み物や食べ物ばかりを取り過ぎることも問題です。体が冷えて血液の循環が十分でなくなるうえ、偏食により、便が作りにくくなることもその理由です。

 では、そうした夏の便秘はどのようにして改善すればいいのでしょうしょうか? 一つはクーラーの使い方です。室温を低く設定するよりも、クーラーと扇風機を併用することで空気の循環を良くする方が、部屋全体の温度を下げることにつながります。また、寝る時は就寝前1時間くらい前からクーラーを入れて、タイマーで就寝3時間位で切れるように設定するといいでしょう。寝る前にクーラーを入れる目的は、部屋と寝具を冷やすためです。寝る時にひんやりした寝具に包まれると寝入りがスムーズです。よく暑いからと言ってクーラーや扇風機の風を直接体に受ける人がいますが、寝る時にそれをやると、皮膚の表面の体温は下がりますが、内臓の熱を反映する深部体温は下がりません。睡眠時はむしろ深部体温を上げることが大切です。体の奥が温まることでヒトは入眠するのです。お風呂に入ると眠くなるのは深部体温が上がるからです。また、ヒトは深い眠りと浅い眠りを交互に繰り返しますが、そのサイクルは1回90分位と言われています。暑い夏の夜は、2サイクルくらい、クーラーが効いた状態で眠ると暑さのストレスから逃れられるかもしれません。

 食事はできるだけ食物繊維の多いたべものを食べるといいでしょう。食物繊維には水に溶ける水溶性と溶けにくい不溶性があります。できたら、どちらも摂るといいのですが、便秘解消には不溶性がいいでしょう。胃や腸などの消化器官内で水分を吸収して膨らむことで腸を刺激して腸の働きを良くするからです。グリーンピースやエリンギ、ブロッコリーなどを食べると良いと思います。

 当然のことですが、十分な睡眠、食物繊維が多い食事、規則正しい生活と適度な運動、されには夏には水分摂取にも気を配る必要があります。

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