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低体温症

こんにちは弘邦医院院長の林雅之です。本日のテーマは「低体温症」です。この暑い夏に低体温症なんて本当にあるの?と思う人もおられるでしょうが、真夏の都会でも「低体温症」になることはあるし、放っておけば意識を失い、呼吸停止などから命を失うこともあるのです。嘘だろうと思うでしょうが本当です。少々古い話になりますが、7年前の7月、東京・港区の秩父宮ラグビー場で開かれた男性アイドルグループ「NEWS」の野外コンサートが豪雨で中止になった際、手当てを受けた75人の中に多くの低体温症患者がいたとマスコミに報じられています。

 それは猛暑の合間のゲリラ豪雨で濡れた体に、豪雨をもたらした上空の寒気が吹き下ろすことで体から気化熱が一気に奪われ、体温が急激に下がったからです。

 人間の深部体温は36~37度といわれていますが、35度を切ると低体温症と診断されます。体温を逃がさないように皮膚表面の血管が収縮して鳥肌が立ち、筋肉を収縮させて体をガタガタ激しく震えることで熱を得ようとします。それでも熱が上がらず深部体温が32度以下になると意識障害が出て、28度を切ると半昏睡状態になり心停止になることもあるのです。

 夏だからと言って寒さで体調を壊すことはない、なんて思ったら大間違いなのです。

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