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水はどのくらい飲めばいいのか?

飲まないと熱中症になると言うが…

=ビールを飲むと水不足に拍車がかかる=

こんにちは弘邦医院院長の林雅之です。本日のテーマは、「水分補給」です。これからしばらくはこまめに水分補給しないと熱中症になると心配されている人が多いと思います。では、人が1日で必要とする水分補給量はどのくらいでしょうか?むろん、体重や食事量などによって異なりますが、おおよそ1500~2000mlといったところでしょうか。

 人間の体の50~70%は水分だと言われています。体重60キロの人なら30キロ、80キロの人なら40キロ以上は水だということです。水はさまざまな物質が溶けるため、体内で行われる、タンパク質やエネルギーの合成や分解などの化学反応を行う場所としてとても重要です。ですから体重に対して常に一定の割合の水分を維持することが大切なのです。

 では、水は人間の体の中からどのようにして出ていくのでしょうか?例えば、私たちが気づかないうちに呼吸や汗として出ていきます。これを不感蒸泄と言います。汗をかかない状態で、1日当たり15ml/㎏と言われています。もしあなたの体重が60キロなら900ml、90キロなら1350mlということになります。不感蒸泄で失われた水分は体内を駆け巡り体内で生まれた余計な熱を奪い、呼気や汗として蒸発することで体内の熱を下げているのです。

 ほかに体内から失われる水分と言えば尿です。一般的に健康な人の尿量は1回200~400mlで、それを1日3~8回繰り返します。ですから、1日あたり1500ml程度の水分が尿として体外に排出されているのです。

 あとは便に含まれる水分が200~300ml、食事によって知らず知らずのうちに摂っている水分が700~1000mlあります。

一方で、代謝水といって、体内で作られる水もあります。私たちの体を作っている37兆個の細胞が体内でエネルギーを合成するときに二酸化炭素と共にできる水が1日200~300mlあるのです。

これらを全部合わせて、代謝水を差し引くと1日に失われる水分量はおおよそ、2400~2800mlとなります。ただし、先に述べたようにその中には食事で摂っている水分もあるので、飲料水として取るべきは1500mlということになります。

だったら、大好きなビールをたくさん飲もう、と思う人がいるかもしれません。残念ながらビールには利尿作用があり、飲んだ以上の水分が抜けてしまう恐れがあります。飲むなら常温のお水にしましょう。

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