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良薬は口に苦し、ビールも苦い方が健康的!?

こんにちは弘邦医院院長の林雅之です。本日のテーマは、「ビールと枝豆」です。

 ビールがおいしい季節です。クーラーの効いた部屋でビールに枝豆で好きなドラマを見るという人も多いことでしょう。かく言う私も大のビール好きです。プロレスを見ながらのビールは最高です。

 さて、このビール、痛風の原因となる「プリン体」が多いので体に良くないと信じている人がいらっしゃると思います。確かにプリン体はありますが、350ml缶で20mg程度で、これは豚や牛の肉100mgに含まれるプリン体の4分の1程度に過ぎません。また「糖質」も醸造酒であるビールは、蒸留酒である焼酎などに比べると多いと言えますが、その一方で糖質を代謝するのに必要なビタミンB1が豊富ですから、飲み方に気をつけておけば大きな問題にはならないと思います。

 むしろ、最近の研究では、ビールの苦みの素となる、ホップに抗酸化作用があることがわかり、老化防止などに役立つのではないか、との研究結果が報告されています。

 人間は生きていくうえで酸素を取り込み、紫外線を浴びます。また、気温や社会生活を営むためにさまざまなストレスを抱えます。そのとき、体内の細胞には酸化によるサビができます。これを防ぐのが抗酸化作用です。

 ホップには抗酸化作用のあるポルフェノールが多く含まれていて、ワインのポルーフェノールよりも吸収力が良いと言われています。

 さて、ビールのつまみの定番である枝豆はどうでしょうか? 多くの人が勘違いしていますが、枝豆とは大豆の未成熟品のことで、栄養素の豊富な食品です。良質なタンパク質の条件である、アミノ酸のバランスが良いことが知られています。お酒のおつまみとして使われるのは、アルコールの分解を促して肝臓の働きを助ける作用のある「メチオニン」が多く含まれているからです。しかもビタミンCやビタミンB1も豊富ですから疲れた時にももってこいの食品です。しかも、塩分を体の外に出してくれるカリウムも豊富です。

 つまり、ほどほどのビールに枝豆は夏の大人の栄養食なのだと私は思うのですが、皆さんいかがでしょうか。

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