「皮膚と脳を騙しているだけで熱中症は防げない」

=大事なのは血管を冷やすこと=

こんにちは弘邦医院院長の林雅之です。本日のテーマは「熱中症と冷感グッズ」です。6月に入り気温がぐんぐん上がり、汗がシャツにまとわりつく、嫌な季節がやってきました。昔は、扇風機にあたったり、冷たい飲み物を飲んだりしたものですが、最近は「冷感グッズ」を好む人も多いようです。

 冷感グッズとは衣服にかける「冷感スプレー」や皮膚に塗る「冷感クリーム」などのことを言います。こうしたグッズにはアルコールやメントールが入っていて、皮膚表面の熱の籠った汗を一気に気化してくれます。それにより、皮膚表面の体温が急激に上がり、涼しい感覚をもたらすのです。ところが、実際には体の中の体温を下げているわけではありません。単に、第二の脳と言われる皮膚と体温調整に関わる脳をだまして、“いま涼しくなった”と錯覚させているに過ぎません。そうすると皮膚や脳は、体内の熱を汗と共に体外に放出して熱を下げる、という指令を出さなくなるのです。

 結果として体温がどんどん上昇して熱中症にかかりやすくなってしまうのです。

 よく、熱が出たときにおでこに「冷却ジェルシート」を張る人がいますが、これも同じで効果は期待できません。ジェルに含まれる水分が蒸発することで熱を下げる効果があったとしても全身の熱を下げるわけではないのです。効果があるのは、太い動脈が皮膚の近いところにある、首筋や脇の下、太ももの内側などに張ることです。全身を流れる血液の通り道である、動脈を冷やすことで体全体の温度を下げるのです。

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