歯周病が新型コロナを増やす
- 院長
- 2020年4月9日
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「手洗い」「マスク」に加えて「歯磨き」が重要
=ウイルスが侵入するのに必要な酵素を分泌させる=
こんにちは、弘邦医院の林です。本日の話題は「新型コロナウイルスと歯磨き」です。“関係ないんじゃないの?”と思われる人もいると思いますが、「手洗い」「マスク」と同じように重要です。というのも、口の中、とくに舌の細胞の表面には新型コロナウイルスが体内に入るための侵入口がたくさんあるからです。これをウイルスレセプターと言います。新型コロナウイルスはまずこのレセプターに吸着します。もちろん、侵入口があるからといって口の中に入ったウイルスがすべて細胞内に取り込まれるわけではありません。実際にウイルスが侵入口に入って細胞内に感染するためにはタンパク質分解酵素であるプロテアーゼによりウイルスを覆っている膜を溶かして細胞と融合させなければなりません。歯磨きをしないで放っておくと歯周病菌が増えますが、この歯周病菌はプロテアーゼを分泌するので、新型コロナウイルスによる感染を増やすことにつながるのです。いまのところこれは仮説で歯周病と新型コロナの可能性がハッキリしているわけではありませんが、その可能性がある以上、注意すべきです。新型コロナから身を守るためには「手洗い」「マスク」に加えて「歯磨き」をしっかりすることが大切なのです。
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