top of page

こむら返りについて

こんにちは、弘邦医院の林です。

今日の診療は平常通り、午前・午後です。

 さて、本日のテーマは「こむら返り」です。

 水泳中や激しい運動をしたときにおきるイメージがあるかもしれませんが、安静にしているときでも起きます。伸びをしたときや、就寝中、あるいはちょっとふくらはぎに力を入れたら突然激痛に襲われ、こむら返りになったという人も少なくありません。

 こむら返しのこむらとはふくらはぎの筋肉のことで、こむら返りとは痛みを伴う筋肉のけいれんを指します。原因は脱水や電解質異常が考えられます。

 では、こむら返りを予防するにはどうしたら良いのでしょうか?

ひとつは下半身を冷やさないことです。冷やすと血のめぐりが悪くなって足がつる原因になります。夜中につると言う人は厚手の靴下などを利用したり、使い捨てカイロを使ったりするのもいいかもしれません。

牛乳、小魚などを積極的に摂ることも大切です。これらの食べ物にはカルシウムが豊富で筋肉の収縮や神経伝達に役立っています。カルシムが不足しないよう心がけましょう。

また、汗をたくさんかくと、血液が濃くなって血めぐりが悪くなる上、カルシウムやマグネシウムなどのミネラル類も失われ、こむら返りになりやすくなります。運動するときや飲酒後には、水分とミネラル類を一度に補給できるスポーツドリンクを飲むなどするのも手です。

なお、こむら返りは健康な人でも起きますが、「たびたび起きる」うえ「ふくらはぎ以外でも起きる」という人は病気が隠れているかもしれません。注意が必要です。

 例えば、糖尿病や肝硬変、甲状腺機能低下症、脊髄性筋委縮症や多発神経炎といった神経の病気、下肢静脈瘤などのむくみ、あるいは薬やお酒などが原因となります。「こむら返りはわざわざお医者さんに相談する必要はない」などと思わず、心当たりがある方は相談してください。

お知らせ
bottom of page