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テレビゲームについて

  • 院長
  • 2018年11月27日
  • 読了時間: 2分

こんにちは、弘邦医院の林です。

今日の診療は平常通り、午前・午後です。

さて、本日のテーマはテレビゲームです。

クリスマスが近づき、プレゼントとしてテレビゲームをお願いされている人も多いのではないでしょうか?

なかには「ゲームを買い与えると注意散漫でキレやすくなるのでは」と心配されている方も多いと思います。

 では、テレビゲームに熱中すると本当に「注意散漫でキレやすくなる」のでしょうか。

実は必ずしもそうではないようです。2000年代の初めに、

メディアで「ゲーム脳」が話題になりました。脳には前頭前野という部位があります。

知性や理性、創造性を担い、感情のコントロールを担当する場所です。

ゲームに熱中する子供は日常的に前頭前野の活動が低下した

「ゲーム脳」状態とする仮説が注目されたのです。

ところがその後、この仮説は批判され、認知能力を調べると前頭前野を

使う課題はゲーマーの方がむしろ成績が良いなど多数のメリットが報告されているのです。

世界的科学雑誌「ネイチャー」に一人称視点のシューティングゲームをする人は

視覚的注意という認知能力が高いことが報告されたほか、ゲームによっては、

ある課題から別の課題にスムーズに切り替える認知的柔軟性、問題解決能力、

空間能力、かつては懸念された我慢強さや粘り強さなども鍛えられるなどの報告がなされています。

むろん、長時間テレビゲームをすれば勉強や仕事の時間が奪われるなどの弊害はあります。

また、ネットで無料配布されているゲームの大半は武器やキャラクターをお金で買うことで

ゲームの進行を早めるシステムを取り入れています。こうしたゲームは、

よほど気持ちに歯止めをかけないと際限なくお金がかかるうえ、

ギャンブル性もあることから依存症に陥る可能性もあり、大いに問題です。

親御さんが心配されるのは当然です。しかし、テレビゲーム自体は節度を

守り短時間楽しむのであれば、能力を開発してくれる部分もあるようです。

とくに認知症が心配なお年寄りは脳を鍛えるアイテムとしては良いかもしれません。

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