マスク頭痛に気をつけて
ようやく関東甲信越地方も梅雨明けとなり、本格的な夏がやってきました。海だ、山だ、ビアガーデンだと、わいわいがやがややりたいところですが、新型コロナ感染症が急拡大している今は、そうはいきません。都心を歩いていても、マスク姿ばかりでなにやら窮屈な感じがします。
そんななか、話題なのがマスク頭痛です。マスクを長時間装着することで、マスク内でとどまった二酸化炭素を再び吸うことで肺が酸欠状態になり、頭が痛くなるのです。私のクリニックにも最近、そんな症状を訴えて来院される患者さんが増えています。
マスク頭痛の原因は他にもあって、マスクのゴムが側頭筋を刺激して緊張型頭痛を起こす場合もあります。
では、それを防ぐにはどうすればいいのでしょうか? 当たり前のことですが、長時間マスクをしている人は極力マスクを外すことです。公園のベンチに座るのもいいですし、会社の空き部屋でぼっと過ごすのもいいでしょう。そこで思いっきり新鮮な空気を吸いましょう。いやいや、勤務時間中はそんなところへは行けないよ、というのなら、窓を開けて外を見ながらマスクをはずして空気を吸うといいでしょう。
ただし、トイレの個室でマスクを外すのは止めた方がいいでしょう。皆さんが思うよりもトイレはきれいとは言えません。水洗トイレの水は霧状となって便器の外まで飛ぶといわれていますし、必ずしも風通しのよい場所にあるわけではありません。トイレの個室ではマスクはしておいた方が良いと思います。
また、マスクの紐部分が辛いなら、耳にかける部分が幅広のマスクを使うといいでしょう。