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小学校高学年の子供は屋外で遊ばせた方がいい

こんにちは、弘邦医院院長の林雅之です。本日のテーマは「こどもの近視」です。お子さんをお持ちの親御さんの心配事のひとつにお子さんの近視があると思います。目が悪いのは親の遺伝だと考える人は大勢いますが、必ずしもそうではありません。環境も大きく影響します。実は中学生の近視の原因の多くは小学校高学年時の屋外活動時間にある、という話があるのです。ご存知ですか?

5月にウエブ開催された日本眼科学会で、慶應義塾大学医学部眼科学教室の研究者が報告しています。研究は東京都内の私立中学に通う生徒を対象に、小学生時における屋外活動時間が中学生時の屈折値に影響を与える可能性について検討したものです。607人の右目を解析し、近視でない、近視、強度近視の3群に分けて、現在並びに過去の1日の屋外活動時間の関係を調べたところ、中学生で近視でない群は小学校高学年時に1日平均74.3分屋外で過ごし、近視群はそれが60.6分、強度近視群は49.6分と、3群間に差が認められたと報告しています。

むろん、これをもって小学校高学年時に1日平均74・3分屋外で過ごせばメガネいらずになる、といっているわけではありません。少なくとも中学生で強度近視になる子供は少なくとも小学校高学年時に屋外活動時間が少ないことは言えるのです。

 将来の失明につながる強度近視については世界中で患者が爆発的に増えていることに世界中の医師は危機感をもっています。これから100年近く生きなければならない子供たちのことを本当に考えるのであれば、勉強ばかりさせずに小学校の間くらいは外で元気に遊ばせることが大切のようです。

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