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騒音について

December 12, 2018

こんにちは、弘邦医院の林です。

 

今日の診療は平常通り、午前・午後です。

 

さて、本日のテーマは「騒音」です。

 

健康のため食事や運動を気にしている人は多いと思いますが、騒音に囲まれた生活をしていると心筋梗塞や脳卒中といった命に関わる血管の病気のリスクが高まります。

 

 実際、WHO(世界保健機関)はすでに、騒音公害は大気汚染に次ぐ、深刻な環境汚染だと言い、その問題点を指摘しているのです。

 

今年の米国心臓協会年次集会で、幹線道路沿いや空港周辺といった高い騒音レベルの地域に住んでいる人は、騒音レベルが低かった人に比べて心血管疾患の発症リスクが3倍以上に上ったと報告されました。騒音レベルが高い環境に住む人は扁桃体の活動レベルが高く、動脈の炎症レベルも高かったそうです。

 

 なぜ、騒音があると扁桃体が活発になり、血管に負担がかかるのでしょうか? 理由のひとつは、騒音が脳の奥にある扁桃体を刺激するからです。扁桃体が刺激されると、それから逃れる準備をするために副腎から心拍数や血圧を高めるノルアドレナリンやアドレナリンといったホルモンが分泌されます。それによって心臓や血管に負荷がかかるのです。さらにこれらのホルモンは動脈硬化性のマクロファージの働きを増強するために炎症反応が強くなり、血栓を作ったりします。それが血管を詰まらせたり、破たんさせたりする原因となるのです。

 

 騒音が心臓や脳の血管の病気を引き起こす可能性が高くなることは過去の調査でも明らかになっています。例えばスウェーデンのルンド大学の研究チームが同国南部の都市の交通騒音を調べた結果毎日平均60デシベルを超える交通騒音にさらされると、高血圧のリスクが3~9割も増加すると報告もしています。

 

 日本では沖縄の嘉手納・普天間飛行場を対象に行った大規模調査が有名で、「低出生体重児の出生率の上昇」「学童の長期記憶力の低下」「成人における心身症有病率の上昇」などが検出されたそうです。

 

 また、騒音レベルの高い地域に住んでいる人は認知症の発症リスクを高めることを世界的医学雑誌「ランセット」が報告しています。それによると、幹線道路から300メートル以上離れた場所に住んでいる人に比べて、101~200メートル以内では認知症の発症リスクが2%、50~100メートルは4%、50メートル未満だと7%も高くなったそうです。

 

ちなみにWHOは住宅地の騒音の上限を55デシベルと定めていて、これを超えると健康に有害としています。ちなみに40デシベルは「深夜の市内、図書館など」、50デシベルは「静かな事務所」、60デシベルは「普通の会話」、70デシベルは「騒々しい街頭」というのが一般的騒音の基準とされています。

 

騒音レベルの高い地域の人が静かな場所に引っ越しをしたら、調子が良くなったというケースも多いのです。幹線道路沿いの人などは騒音対策をしっかりすることが大切です。

 

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