脳出血について
こんにちは、弘邦医院の林です。 今日の診療は通常通り、午前・午後です。 さて、本日のテーマは、脳出血です。 脳の発作である脳卒中は3つに大別されます。 脳の血管が詰まる脳梗塞と脳の外側を覆う蜘蛛膜と 脳の間のすき間にできるくも膜下出血、それに脳内の血管が 破れて出血する脳出血です。以前は脳出血の方が 多かったのですが、最近は脳梗塞が増えています。 日本人が肉を食べるようになって血管が丈夫になったことに 加え高血圧の治療が進んだことで、脳卒中の患者さんが減ったからです。 とはいえ、脳出血が怖い病気であることに変わりはありません。 脳出血を発症すると、急に頭痛や吐き気、嘔吐のほか、 左右の四肢の麻痺がおこります。麻痺が進行すると、意識が低下し、 最悪、昏睡状態になり、命を失うことにもなりかねません。 出血そのものが止まったとしてもあふれた血液が周辺の脳細胞に ダメージを与えます。また、遠くの脳細胞も血流の低下から傷つくため、 出血後時間が経った後に麻痺などの後遺症が出る場合があります。 脳出血の最大の要因は高血圧ですから、予防法は血圧を上げる 塩分の
ストーマについて
こんにちは、弘邦医院の林です。 今日の診療は通常通り午前・午後です。 さて、本日のテーマは、ストーマ(人工膀胱)です。 先日、キャスターの小倉智昭さん(71)が自ら司会を務める 情報番組で膀胱がんにより膀胱を全摘することを発表されました。 ご覧になられた人も多いことでしょう。 膀胱を全摘すると、尿をためる場所がなくなるので、 手術でお腹に穴をあけて尿をためる袋を 身体の外側に設けるのが一般的です。 ストーマとは手術によっておなかに新しく作られた、 便や尿の出入り口を言います。人工肛門や人工膀胱により いくつか種類がありますが、何か機械によって特別なことを するわけではありません。 自分の腸や尿管から直接、便や尿を外に排出するのです。 膀胱には尿を貯める以外に、尿がしたくなる(尿意)や それをがまんしたり、自分の意志で尿をする機能があります。 ところが、ストーマにはそれがありません。腎臓から絶え間なく 作られる尿がから絶えず流れてきます。それを受け止めるのが体外に つけられたストーマ装具です。 ストーマ装具は直接肌に触れる皮膚保護材の板と便や尿を
ナッツについて
こんにちは、弘邦医院の林です。 今日の診療は通常通り、午前・午後です。 さて、本日のテーマは、ナッツです。 最近、スーパーやコンビニでナッツ類のコーナーが出来ているのを お気づきでしょうか?理由はテレビやラジオの健康番組や雑誌などで、 「ダイエットやお肌に良い」などと紹介されているからです。 実際、慶応大学医学部教授の井上浩義先生の研究では、 5か月間男女8名に毎日25粒のアーモンドを食べてもらう以外、 食事も運動も普段と変わりなく過ごしてもらった結果、 平均で2・9kgのダイエットに成功したそうです。 ナッツとは木の実のことで、具体的にはアーモンドや カシュ―ナッツなどを指します。 地中で育つ豆類のピーナツはナッツではありません。 では、どんな栄養素が含まれているのでしょうか? アーモンドでみてみましょう。 アーモンドで最も注目される栄養素はビタミンEです。 100g中31・1㎎も含まれています。 比較的ビタミンEが多いと言われる穀物やナッツ類のなかで 一番多い量となります。ビタミンEはアンチエイジングビタミンと 呼ぶ人もいるくらい、若さに関係
インフルエンザについて
こんにちは、弘邦医院の林です。 今日は、通常通り午前・午後の診療です。 さて、今日の話題はインフルエンザです。 インフルエンザはインフルエンザウイルスがのどや気管支、 肺などに感染増殖することで発症する病気です。 感染者の半数は9歳以下の子供や幼児です。 しかし、亡くなる人の大半は65歳以上の高齢者です。 季節性インフルエンザの流行期は11月~12月から始まり ピークは1~3月ですから、とくにこの時期の 子供と高齢者は注意が必要です。 インフルエンザ予防は手洗いと顔洗いが基本です。 インフルエンザウイルスは最も効果があるのは インフルエンザワクチンです。 効果は打ってから2週間ほどであらわれ、 5か月ほど継続します。 接種したからといって感染しないわけではありませんが、 重症化が防げると言われています。 注射による通常のインフルエンザワクチンは 生後半年以上13歳未満であれば、 1シーズンに2回の接種が推奨されています。 打ってから4週間後に再接種するとブースト(免疫増幅)効果が 最大になるからです。 65歳以上の人で毎年インフルエンザワクチンの
感染症について
本日よりブログを始めます。 お時間ある方は是非ご覧下さい。 こんにちは、弘邦医院の林です。 今日は、通常通り午前・午後の診療です。 さて、今日の話題は、感染症です。 冬は感染症が多い季節です。ご存じない方も大勢おられると思いますが、 江戸川区はホームページで区内の「感染症発生動向」を公表しています。 そこで第44週平成30年10月29日(月曜日)から 平成30年11月4日(日曜日)までの報告をみてみましょう。 インフルエンザは、第44週で感染症を報告した26の医療機関のうち 小児インフルエンザは1件、成人インフルエンザは0件でした。 まだ、流行期には入っていません。 目立つのは、感染性胃腸炎です。全区で151件報告されています。 1医療機関あたりの届け出で最も多い地区は小松川の12・0件、次いで 小岩の8・3件です。感染性胃腸炎とは細菌やウイルスなどの病原体に よって起きる消化器系の病気です。 例年、これから増えていきますので注意が必要です。 咽頭結膜熱は全区で13件の届け出がありました。 小松川地区で増えているようです。 A群溶血性レンサ球菌咽